映画「ビットコイン 夢と未来」の感想-元祖仮想通貨の成り立ち


作品情報

原題:The Rise and Rise of Bitcoin

邦題:ビットコイン 夢と未来

2014年公開のアメリカ映画

あらすじ

ダニエルは35歳のピッツバーグに住み、忙しい生活を送る35歳のプログラマー。結婚生活、3人の男の子の子育てとバランスを取りながら、ビットコインについての活動に精を出す。2011年にビットコインを発見した時から、彼の、この暗号通貨に対する愛と執着が生まれ、新しい可能性で埋め尽くされた未知の世界への旅が始まる。 ビットコインの急速に成長する世界をのぞいてみてください。この新しい金融の世界を形作る企業家達のストーリーを追いかけます。ビットコインコミュニティーの中の、厳しい発掘市場や様々なサブカルチャーのこともお知らせします。オープン・ソースデジタル通貨の社会的、政治的影響を検証しながら、様々な人物、意見に巡り合います。ビットコインの台頭は、世界を永遠に変える金融の枠組みの変化をもたらすのでしょうか?

出典 Amazon

トレーラー

評価

(5/5)

以下、ネタバレを含みます。

感想

ビットコインの成り立ち

正体不明のサトシ・ナカモトがインターネット上に発表したブロックチェーンを基本システムとした仮想通貨がビットコインです。そのビットコインはサイファー・パンクと呼ばれる検閲や監視からの解放を求める集団の構想が発端になっていると言われています。ビットコインの根底にある思想は理想的で共感できるものがあります。

マウントゴックス事件

そのビットコインですが、日本では2013年に発生したマウントゴックス事件によってネガティブな印象が広がりました。一部では巨額詐欺事件に使用された「円天」と同一視する人もいるなど、いまだに誤った認識を持っている人もいるようです。この事件がなければ、仮想通貨の日本人の受け入れはもう少し早かったかも知れません。

先駆者

どのような分野にも先駆者はいますが、ビットコインの最初期からマイニングを行っていた一般人には敬服します。企業が参入して利益を上げづらくなるといった現実に直面するまで、趣味としてマイニングをすることは容易ではないと思います。ビットコインの基本構想の発表から10年近くが経ちますが、もっと早く調べておけば良かったと思わずにはいられません…。

まとめ

現在の日本ではコインチェック事件や投機的な部分ばかりがクローズアップされたりと、マイナスイメージが先行しがちですが、ビットコインの基本構想を知るととても高尚なものであることを理解することができます。様々な機能を持つ仮想通貨が出現する今日ではビットコイン自体の役割は終わりに近づいていると思いますが、世界に普及した最初の仮想通貨としてビットコインを知っておくことは今後の人生で役に立つこともあるのではないでしょうか。