映画「マジックマネー」の感想-ビットコインの基礎と理想的な未来の話


作品情報

原題:Magic Money: The Bitcoin Revolution

邦題:マジックマネー

2016年公開のアメリカ映画

あらすじ

ヘッドラインに世界的な金融不安が日常的に増えているため、銀行から金銭を奪う人が増えています。 Bitcoinは唯一の方法ですか? マジック・マネーは、私たちのお金の支配がグローバルな機関から取り除かれ、私たちに返還される未来を描きます。 アイ開口!

出典 Amazon

評価

(4/5)

以下、ネタバレを含みます。

感想

ビットコインの現実

非中央集権

中央銀行とは異なり、ビットコインは管理者や管理組織がないことが特徴として挙げられます。実際にはビットコインの売買に仮想通貨取引所を介することが一般的となっているため、非中央集権的な運用は難しい側面があります。

決済システム

ビットコインが決済にも利用され、徐々に社会に浸透していくであろうことが語られています。ただ、現実では送金詰まりなどの問題もあり理想とは大きく乖離してしまっています。

投資/投機としてのビットコイン

2017年の年末から2018年の初頭にかけて、ビットコインだけではなく多くの仮想通貨が値上がりし最高値を更新しました。その後は、コインチェック社のNEM流出事件などの影響もあって暴落したものが多く、仮想通貨の管理体制が問われました。このように、投資や投機として売買しているユーザーが多くいる一方、クラッキングなどにより仮想通貨を狙う者もいるため、仮想通貨の流通には大きな壁がありそうです。これらを解決しない限り、決済システムや価値の貯蔵の機能の確立は理想論に近いものであると思います。

まとめ

ビットコインの初心者向けの内容になっています。そもそもビットコインとはどのようなもので、どのように歩んできたのかを知る良い教材だと思います。ただ、この映画を見て勘違いしないでほしいのですが、仮想通貨はビットコインだけではなく無数にあります。すべての仮想通貨がビットコインと同様の特徴を持っているわけではなく、ビットコイン自体も日々改善されています。
映画「ビットコイン 夢と未来」とだいぶ近い内容になってはいますが、この二つを見ることでビットコインの基礎については理解が深まると思います。

作品情報 原題:The Rise and Rise of Bitcoin 邦題:ビットコイン 夢と未来 2014年公開...