映画「劇場版 STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ」の感想-観測者としての牧瀬紅莉栖の苦悩


作品情報

劇場版 STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ

2013年公開の日本映画(アニメ)

あらすじ

「狂気のマッドサイエンティスト」を自称し、いまだ厨二病をひきずる大学生・岡部倫太郎。彼とその仲間たちは偶然、過去へと送信できるメール「Dメール」を発明してしまう。それが引き起こすのは、何度過去改変(世界線の移動)をしても訪れる、仲間の死という残酷な未来だった…。絶望に打ちひしがれる岡部に差すひとすじの光、それは誰も死ぬことのない未来、「シュタインズ・ゲート」と呼ばれる世界線。時間軸を超えて絡まりあった謎を解き明かし、ついに「シュタインズ・ゲート」に辿り着いた岡部。しかしいくつもの世界線を超えた岡部の脳には、多大な“負荷”がかかり始めていた…。

出典 Amazon

トレーラー

評価

(2/5)

以下、ネタバレを含みます。

感想

以下のSteins;Gateシリーズをプレイ/視聴したうえでの感想です。

ゲーム
STEINS;GATE
STEINS;GATE 線形拘束のフェノグラム
STEINS;GATE 比翼恋理のだーりん
STEINS;GATE 0
アニメ
STEINS;GATE
STEINS;GATE 0

観測者は牧瀬紅莉栖

ゲーム/アニメでは岡部倫太郎ことオカリン(鳳凰院凶真)が観測者(主人公)でしたが、映画では牧瀬紅莉栖が観測者です。オカリンがリーディング・シュタイナーの副作用によりSG世界戦から消失の危機に瀕しているため、その問題を解決するために奔走します。紆余曲折あって紅莉栖が白衣を纏って鳳凰院凶真を演じるシーンは見物です。

失速

面白くなってきたところで話が解決に向かい、映画が終わってしまいます。あまりにもあっさりと解決してしまい驚きました。話として矛盾している箇所もあるので残念です…。

エンディングテーマが神

エンディングで流れる曲「いつもこの場所で」が神懸っています。作詞・作曲を手掛けているのは例の如く志倉千代丸なのですが、本当に良い曲を作りますね。Steins;Gateの世界を表現した心に残る一曲です。


劇場版「STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ」エンディングテーマ 「いつもこの場所で」

まとめ

Steins;Gateはゲームをプレイ後にアニメを視聴し、どちらも素晴らしい出来で感動しました。映画にも同様のクオリティを期待していましたが、もったいない出来だと思います。2時間映画にして、紅莉栖が覚醒した後の話をもっと詳しく描いていればより高評価だったと思います。
完全に初見の人には訳の分からない内容だと思うので、映画の視聴前にゲーム/アニメのどちらかに触れておくことが必須です。ゲーム/アニメは万人におすすめできます。