GPTにおける「EFIシステムパーティション」はMBRにおける「システムで予約済み」に相当する?


環境により同様の結果が得られるとは限りませんので、参考程度に捉え自己責任で行ってください。

ブートドライブのSSDを換装しようとしたら…

ディスクの管理を開いてストレージのパーティションを眺めていると、Dドライブ上に「システムで予約済み」のパーティションが切ってありました。Cドライブにも「EFIシステムパーティション」が存在していたため、どちらが正しいのかとても悩みました。
構成は以下の通りです。

ドライブレター C D
ストレージタイプ SSD HDD
容量 1TB
フォーマット GPT MBR
用途 ブート(システム) データ

どうやら、過去にブートドライブとして使用していたDドライブにシステムパーティションが残っていたようです。

調べると不安を煽る書き込みが…

ブートドライブ以外に「システムで予約済み」のパーティションがある状態でブートドライブをクローンするとOSが起動不可になる、などの書き込みが散見されました。
これでは困るため、Dドライブにある「システムで予約済み」をCドライブへ移動させるために試行錯誤しますが、フォーマットがMBRでの移動についてしか言及されておらず、さらにGPTからMBRへ変換するにはドライブを初期化する必要があるため完全に手詰まりの状態に…。

そもそも、GPTである必要性は…?

GPTとMBRの違いは以下の通りです。

■GPT(GUID Partition Table)
UEFIを使用する場合に適用
ストレージの容量が2TB超過でも認識可能
パーティションは最大128個まで作成可能
OSは64bitでのみ使用可能
■MBR(Master Boot Record)
BIOSのみ使用可能
ストレージの容量が2TB以下まで認識可能
パーティションは最大4個まで作成可能
OSは32/64bitで使用可能

容量の面で見るとMBRでも問題ないのですが、UEFIを使用したいのでGPTから変えられないことが分かりました。

システムパーティションが二つあるのはおかしい…?

ふと、Cドライブ上に「EFIシステムパーティション」があるのであればDドライブ上の「システムで予約済み」は不要なのではないかと思い立ちます。
確認のため、DドライブをPCから取り外した状態で立ち上げてみたところ無事に起動。ネットで調べた限りでは「GPTにおける『EFIシステムパーティション』」が「MBRにおける『システムで予約済み』」に相当するものなのか要領を得る回答はありませんでしたが、これでCドライブ上に「EFIシステムパーティション」が存在していればOSが問題なく起動することの確証が得られました。

Dドライブの「システムで予約済み」を削除

ディスクの管理からDドライブの「システムで予約済み」を削除してシンプルボリュームにしました。
たった100MBではありますが容量が確保できたことと、長い間システムパーティションが二重で存在していたことが解消できたので精神衛生上も良かったと思います。

まとめ

SSDはHDDに比べて価格の低下が進んでいない状況でしたが、最近は単位容量あたりの価格も下がってきているので、今後はこのような事例も増えるのではないでしょうか。すべての事例にあてはまるとは限りませんが少しでも参考になれば幸いです。